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  • 執筆者の写真藤岡みなみ

元日(裏切り)



新しい朝を何度裏切ったろう

まっさらな気持ちを何度汚したのか

それでも1ページ目の気持ちになることに

まだ意味はあるか


あんたの一念発起は信じない

もう一度だけ信じてあげる

いや絶対信じない

迷いの滲む墨汁

こうありたい(できるものならやってみろ)


誰も傷つけまいと誓った日に友人とぶつかり

背筋を伸ばして歩き出すのかと思いきや

布団にくるまり 起きてきたと思ったら

少し足の長い家グモを殺してしまった

それでも、いい人と言われたい

とても


調子がよすぎるとわかっているから

美しい朝に酔えずにいる

両手いっぱいの罪

ひとつひとつハンガーにかけて

せめて新しい光の下に干しておく

見てください、罪です。


それが私の書き初め

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